この夏、いとこが糖尿病であることが分かった筆者。所用の途中でランチを済ませようとスマホで検索していると「低糖質料理」という文字が目に飛び込んできました。なんというタイミング！これは伺ってみなければということで立ち寄りました。
今回は「LOCABONA ～低糖質料理とワイン ロカボナ～」のレポートです。
「LOCABONA」とは
LOCABONAは低糖質料理専門店です。
栄養士の資格を持つオーナーの大山さんは、パートナーが糖尿病を発症したことがきっかけで、東京都板橋区に低糖質料理と辛口のワインを提供する「ワイン酒場 ロカボナ 」を2018年にオープンしました。その後東京のお店を閉め、2022年2月14日に、生まれ故郷のつくば市で「低糖質料理とワイン ロカボナ 」をオープンしました。（バレンタインデーを選んだのはパートナーへの想いなのでしょうか……）
現在、ランチを中心に営業を行っていますが、土曜日には夜カフェ&ワインダイニングも営業しています。
なお、中学生以下のお子様はご遠慮いただいているそうです。
つくランちゃん焼菓子やローストポーク（予約要）のテイクアウトもできるよ。
■営業日■
木曜日・金曜日・土曜日・日曜日
ランチタイム 12:00〜15:00（L.O. 14:00）
ティータイム 14:00〜17:00（L.O. 16:00）
土曜日
土曜夜カフェ&ワインダイニング 18:00〜22:00（L.O. 21:00）
次にグラタンを食べられるのは人生最期の時だと思っていた
LOCABONAでは、お料理だけでなくスイーツも楽しんでいただけます。大切な人と同じ食事を楽しむことができます。制限のある食生活の中でもQOL（生活の質）を高めることができるのです。
健康に問題のない方ももちろんお食事を楽しんでいただけます！
「おいしいものを食べたい」「お腹いっぱい食べたい」「いろいろなものをたべてみたい」。病気と上手く付き合うために、人間の3大欲求の1つである「食欲」に物理的・精神的に制限を掛けざるを得ない生活はいかばかりでしょう。LOCABONAのお料理を食べて「次にグラタンを食べられるのは、人生最期の時だと思っていたわ」と感動されたお客様がいたそうです。その方の気持ちに思いをはせるととても切なくなります。（もちろんはかり知ることはできないのですが）
栄養士が手作りする低糖質料理を体験してもらい、糖質制限を自ら実践していくための方法を身につけることをお手伝いして、発病を未然に防ぎ健康な体を維持していける糖質制限を広めていきたいと思っています。
https://www.locabonatsukuba.com/%E5%BD%93%E5%BA%97%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/
kayoホームぺージには大山さんの熱い思いが綴られています。
「LOCABONA」の雰囲気
住宅地の中にあるのでとても静かな環境です。入り口を入ると目の前にカウンターキッチンがあり、盛り付けの様子を席から垣間見ることができます。黒ベースの空間には、４人掛けのテーブル席が1つ、2人掛けのテーブル席が2つ、カウンター席もあるので1人でも入りやすい雰囲気です。木目が綺麗なこだわりの家具が並び、奥の真っ赤な椅子と店内中央のグリーンがアクセントになっています。片隅には暖炉があり、冬の夜は雰囲気がよいのだろうなと感じました。
ワインセラーもあり、夜カフェ&ワインダイニングにも興味をそそられます。
大山さんはとても気さくに話しかけてくださり、糖質制限についても知識が豊富なので糖尿病の話も会話が弾みました。低糖質料理のメニューに日々苦心されている方はなおさら会話が弾むのではないでしょうか。調理のヒントがたくさんいただけそうですね。
「LOCABONA」のメニュー
「おまめさん」で有名なフジッコ株式会社（兵庫県神戸市）の商品であるダイズライス、おから、家庭菜園や自然栽培野菜をはじめとする地元農家のこだわり食材、血糖値が上がりにくい甘味料を使用していることが特徴です。
▼ダイズライスについてはこちらから。レシピもたくさん紹介されています。
ランチメニュー
ランチは、ロカボナコース（3,600円）・季節のパフェコース（4,300円）の2種類です。2つの違いはデザートです。季節のパフェコースのデザートは、ロカボナコースに比べてボリュームがあります。
今回は、ロカボナコースをオーダーしました。
キノコと野菜だけのポタージュ
キノコ・野菜・水・塩だけで作ったポタージュです。素材をすり潰すことで抗酸化物質をより吸収しやすくしています。とても濃厚でトロミがありますが、それだけたくさんの野菜やキノコを使用しているということです。トッピングの唐辛子と胡椒が味を引き締めています。
自然栽培野菜プレート
ルッコラ・ナス・オクラ・パプリカ・ヘビウリなどたくさんの新鮮な野菜がいただけます。酢漬けやグリルされているものもあります。オリーブオイルと海塩で味付けされていますが、ハラペーニョ（メキシコ原産の青唐辛子）や味噌も添えられているので1つのお皿の中でも味の変化があります。一番上にのっているルッコラを最初にいただいたのですが、とても風味が強くバリッと歯ごたえがよかったです。
真空低温ローストポーク
使用されているのは、国産のお米とお芋で育てた「桜井さんちのひたち米豚」というブランド豚です。3時間かけてじっくり真空低温ローストされていて、豚肉のイメージが変わるほど臭みがなく、しっとりととても柔らかいのです。お皿には味のアクセントになる調味料と野菜が添えられています。薄くスライスされたローストポークをまずは胡椒、次に塩、そして味噌、シソを挟んでみようなどと毎回のように味を変えながら楽しめます。お肉の左側にあるクローバーのような形をしたカタバミは初めていただいたのですが、酸味がありさっぱりといただけました。
ダイズライスのドリア
糖質5%程度というこちらのドリアの特徴は、何と言ってもダイズライスです。大豆からできていて細長いお米のような形をしています。これといった癖もなく、お米よりは弾力があると感じました。
つくば山麓にあるみたらい農園の平飼い卵や大きなマイタケも入っていてボリューミーです。腹持ちがとてもよかったです。
食後のお飲み物
この日はコーヒーか桑の葉茶が選べました。それぞれホットとアイスがあります。初めて桑の葉茶をいただきましたが、癖がなくとても飲みやすかったです。桑の葉茶はビタミンやミネラルが豊富で、血糖値の上昇を抑制する効果があるようです。
桑の葉茶は日によって違い、馬ぶどう茶など他のドリンクが出る日もあります。（馬ぶどう茶って何？気になる～）
超低糖質 デザートプレート
かわいい！クリームもアイスも付いているのに低糖質とは嬉しいですね。砂糖は使用せず、天然由来のステビアやエリスリトールといった血糖値が上がらずカロリーなしの甘味料を使用しています。ほんのりさらっとした甘みを感じました。
お皿のふちに置かれたクッキーは、アーモンドパウダー・ココナッツオイル・平飼い卵の卵黄で作られサクサクしています。アーモンドの味が濃く、塩がアクセントになっていて後を引きます。重曹で膨らませたオーガニックチャイとおからのマフィンはしっとりふわふわ。ココアパウダーと豆乳のアイスはココアの味がしっかりしています。
糖質制限中かどうかに関わらず、このお料理を食べていただきたいなと思いました。
夜カフェ&ワインダイニングメニュー
猫が好きという大山さんが描いた手書きのイラストがかわいいですね。そういえば箸置きも猫でした。
ノンアルコールビールもあるので運転する方も安心です。ランチにはなかったガレットやピザも食べてみたいですね。
「LOCABONA」こんな方にオススメです！
・糖尿病の方やそのご家族
・糖尿病予備群の方
・糖尿病の方のお宅に手土産を持参したい方
・健康や美容に関心がある方
・いろいろなジャンルの食事に興味がある方
「LOCABONA」へのアクセス
つくば市下萱丸（しもかやまる）476-1にあります。ココスTXみどりの店（TXみどりの駅西出口そば）の県道133号線を挟んだ反対側に広がる住宅地の中にあります。TXみどりの駅から徒歩10分程度のところにあるので、流山市・柏市など千葉県の方、東京方面からも利用しやすい立地です。
コメントはこちらから！