つくば市北条の商店街は、つくば市中心街の近代的な風景とは違い、かつて筑波山への参拝客や地元の人々でにぎわった歴史あるエリアです。
現在は昔ながらの建物が残り、どこか懐かしい雰囲気が漂っています。
商店街には、老舗の和菓子店や地元の食材を扱うお店、個性的なカフェや雑貨店が点在し、新旧が融合した独特の魅力があります。
今回は、そんな北条にあるiriai Tempoさんの紹介です。
「iriai Tempo」とは
iriai Tempoの由来
日本のコモンズである入会地（いりあいち）。
人々はそこから薪や茅、肥料など生活に必要なものを手に入れていました。持続可能になるよう何世代にもわたり
みんなで管理し、みんなで活用してきたのが入会地です。ただ場をシェアするだけではなく、
集う人々のテンポが時を作り出し、
場を育てて次へと渡していく。そんな人の営みとつながりによって育っていく場をめざして
イリアイテンポと名づけました。
「iriai Tempo」の雰囲気
iriai Tempoは、北条でまちづくりを行う7名のメンバーが合同会社をつくり運営されています。
築100年ほどの古民家をリノベーションした建物は、足を踏み入れると木の温もりと優しい自然光に包まれています。
昭和初期の懐かしい、世代によっては映画の中でしか知らない時代へ、タイムスリップしたような感覚になります。
この日は番頭さんが不在で、奥のイリアイテラスでチャレンジショップを開店していた「curly flower shop」の店主さんが中を案内してくださいました。
＜営業日＞
ボランティアで運営しているため不定期です。Instagramで毎週日曜に営業日情報を更新しています。
「iriai Tempo」3つの楽しみ方
iriai Tempoは、「ワーキングスペース・貸スペース」「たまり場」「iriai商店」の3つの役割を持っています。
ワーキングスペース・貸スペース
1時間400円から利用できる、高速Wi-Fiが完備されたスペースです。
仕事、勉強、サークルなどの集まりに重宝しそうです。
ワークショップが開催されている日もあり、地域の人が集まる場にもなっています。
イベント情報はInstagramから確認してくださいね。
昭和レトロな建物と今がミックスされた、何とも素敵な空間です。
中庭を眺められる長テーブル席、グループで作業しやすい円卓席、広々とした座卓席、冬には嬉しいこたつ席など、様々なスタイルで過ごせます。
仕事をしに来ても、気づいたらのんびり寛いでしまいそう……。
というか、ただ寛ぎに来たい！
こちらは、オンラインミーティングに使えそうな小さな個室です。
「今日は集中するぞ！」という日にもちょうどよいスペースです。
たまり場
たまり場は、たわいのない会話を創出できる自由な場所です。
地元北条のカフェ・ポステンさんのコーヒー豆「イリアイ ブレンド」が置かれ、自分で豆を挽き、ドリップして飲むことができます。
その他にも、アールグレイやルイボスティーなどのお茶類もあります。
コーヒーとお茶類は、寄付制になっていました。
テーブルには様々な情報誌や、ショップカードが置かれています。
コーヒー片手にそれらを眺めるだけでも楽しめます。
iriai商店
たまり場と一体となったiriai商店は、どこか人肌を感じる地域のおいしいもの・工芸品・心地よいものを集めた、消費していくコンセプトの商店です。
支払いは、各種電子マネーにも対応しています。
店内にある冷蔵庫も覗いてみてください。
冷凍パンや糀味噌も売られています。
冷凍パンは、店内にある電子レンジで温めてその場で食べられます。
こちらは、持ち帰ったショップカードです。
かわいくないですか？
これらのショップカードはほんの一部で、つくばの街でたくさんのクリエイターさんや小さな飲食店さんが活動され、ここに集っているのだと実感できました。
「iriai Tempo」こんな方にオススメです！
- 地域の人々とのつながりを大切にしたい方
- つくば市北条エリアのローカルな魅力を感じたい方
- ハンドメイド雑貨やアートに興味がある方
- リモートワークにも
「iriai Tempo」へのアクセス
店舗
つくば市北条145にあります。
入り口横には竹製のサイクルスタンドがあり、りんりんロードを走って来られたサイクリストのみなさんもほっと一息つけそうです。
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